居酒屋がーる

LINEノベルオリジナル作家のみなさんへインタビューする本企画。
今回はライト文芸レーベル"LINE文庫"から9月に刊行される『居酒屋がーる』を執筆されたおかざき登さんへお話を伺いました。

「隣のお客さんとのエピソードがパッと浮かんだ」
『居酒屋がーる』が生まれた理由

 

――今回の作品『居酒屋がーる』のコンセプトはどのように決まったのでしょうか?

そもそものきっかけが「Twitterでお酒が好きなことを発信しているし、それで書いてみないか」とお声をかけていただいたことだったので、ものすごくスムーズに話が進みました。
ご連絡を頂いてから2、3回メールでやりとりをして、その段階で『居酒屋で女の子たちが飲んでおしゃべりする話』という骨組みは固まっていました。お話をいただいてからプロットを出して書き始めるまでに一週間かからなかったと思います。

なぜ“女の子”を主人公として描かれたのでしょうか?

実は第一話の“丸干しを隣のお客さんとシェアした話”は半分くらい実話で、そのときに声をかけたのが女性のお客さんだったんです。今回のお話をいただきたときに、そのできごとがパッと浮かんできたので、自然に「主人公は女の子」と決まっていましたね。
最近では女性のお客さんをよく見かけるようになりましたけど、“居酒屋といえばおじさん”というイメージがまだまだ強い気がするので、「私の行きつけの居酒屋は女性だけでも楽しめますよ」と発信できればいいなぁ、と思っています。


―実際に居酒屋にいるお客さんをモデルにすることはあるんですか?

完全にそのまま反映するということはないですが、店員さんやお客さんも、がんがんモデルにさせてもらっています。

――本作の読みどころを教えてください。

「居酒屋で飲んでいるような雰囲気を味わっていただけたら」ということを一番心掛けました。のんびりまったりな雰囲気を味わっていただけたら幸いです。実際に居酒屋でお酒を片手に読んでいただいても楽しいかもしれません。

 

ストーリーを彩るコツは…脳内にある○○の位置


――最初に小説を書き始めたきっかけを教えてください。
 

遡ると中学時代になるので昔すぎてよく覚えていないのですが、やはり本が好きだったということでしょうね。好きで読んでいたらいつの間にか自分でも書きたいと思っていた、という感じです。
芽が出るまでに20年以上かかっていますけれども。

――20年以上好きなことを貫き通す気持ちがとてもすばらしいと思います。普段はどのような時間やシチュエーションで作品を書かれているのでしょうか?

在宅中、起床時間はほとんどPCの前ですね。ここのところはプロットばかりやっています。

――作品を書いていて、筆が進まないことはありますか?また、そういう時の打開策も教えてください。

しょっちゅうあります。そういうときは前に書いた部分を推敲したり、プロットを見直して気持ちを高めたり、何が原因なのかを考えたりします。一度シーン自体を見直し、『その場面を回避して話を進められないか』、『登場人物の行動自体を変えてしまってはどうか』など、根本を見つめ直すことも多いです。
言い回しや表現で詰まっている場合は見せ方のアングルというか…脳内にあるカメラの位置を変えてみたりもします。それでもダメなら、お酒を飲みに行くか、諦めて寝ます。

――作品を書くときにはどのようなことを大事にされているのでしょうか?
自分自身がまず楽しむことと、どんなに疑問を持っても「この話は面白いはずだ!」と信じることです。


自分が楽しむことが、一番の近道。


――これからチャレンジしていきたいことはありますか?

書いてみたいジャンルはたくさんありますが…とりあえずはちゃんと生き残っていきたいです。


――LINEノベルに期待されていることを教えてください!

広いジャンルを網羅して多様性を持ってほしいということと、チャレンジ精神を忘れないでほしいということでしょうか。

――作品を期待されているみなさまにメッセージをお願いします。
お酒が好きな方、美味しい食べ物が好きな方はもちろん、「居酒屋に入ったことはないけどちょっと興味があるな」という方にも楽しんでいただける作品になっていると思います。
読んだ後に「あー、お酒飲みたいなぁ。馴染みのあの店に行こうかな」「いつも見かけるお店に入ってみようかな」と思っていただけるような物語を目指したつもりです。よろしくお願いいたします。

――これから投稿するユーザーのみなさまにアドバイスや応援の言葉をいただけますでしょうか! 

投稿サイトにはどうしても色が出てきますし、少し経てばLINEノベルにもセオリーのようなものが出てくるでしょう。そうしたデータ分析も大切ですが、まずは『自分が楽しめること』を最大限尊重していただければと思います。
私自身、それが一番の近道だと信じています。




書籍情報

内容紹介
おいしい料理にうまい酒。気の合う人たちがそこにはいました。
片菊嘉穂は今日も馴染みの居酒屋『竜の泉』のカウンターで日本酒をたしなんでいた。
穂の頼んだ料理が運ばれてくると、それを隣で見ていた女性が「おいしそう。私もそれください! 」と頼み、さらにその隣に座っていた女性も「わたしも便乗させてもらってもいいですか」?と続けて頼む。
ところが、それが最後の一皿だったので、残念がる二人。
「もしよかったらシェアします」?と嘉穂が持ちかけ……。
それが『竜の泉』を舞台にした三人の女性、片菊嘉穂、七瀬美月、新藤貴美の物語の始まりだった。
町のどこにでもある居酒屋で繰り広げられる人と酒と料理のシンフォニー。
あなたも今夜、居酒屋に足を運んでみませんか?

著者について
おかざき登
作家。主な著書に『この部室は帰宅しない部が占拠しました』(MF文庫J)『さて、異世界を攻略しようか。』(MF文庫J)『小説版リトルアーモリー』(Jノベルライト)『占い居酒屋べんてん』(実業之日本社文庫)などがある。

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2019-09-05