春日さんの作品『蛍の頃に会いにきて』が双葉社から電子版としてコミカライズされることが決定しました!本作はLINEノベルの取り組みである『あたらしい出版のカタチ』から誕生した作品となっています。

決定を記念して、著者である春日さんと今回編集を担当された大東さんよりコメントをいただきました。


■著者 春日彩花さんのコメント

この度「蛍の頃に会いにきて」を双葉社様にコミカライズして頂くことになりました。まさかオファーされるなんて夢にも思っていなかったので、最初にお話をいただいた時には驚きで飛び上がりました。小説投稿サイトの利用はLINEノベルが初めてで、自分の作品をネットの向こう側の顔も知らない方々に読んでもらうことができるという素晴らしい体験をさせて頂きました。更にこれから漫画という形で、普段、小説を読まない方々にも私の作った物語に触れて頂くことができると思うととても嬉しいです。LINEノベル、双葉社にはこのようなチャンスをいただき感謝しています。ありがとうございました。

■編集 大東さんのコメント

作者の書きたいものがハッキリしていて、好印象な作品でした。物語は30代の独身女性の年下男子との恋愛モノと、思いっきりベタなのですが、読者がこのジャンルで想像する展開や主人公の葛藤をしっかり描けている点が、とてもいいと思います。その点で、ドラマやマンガ向けだと思い、マンガ化のご提案をさせていただきました。小説のアプリなのに、いきなりコミカライズのご提案を受け入れてもらった『あたらしい出版のカタチ』と作者・春日さんには、柔軟に対応していただきありがとうございました。「大人向けの少女マンガ」といった言葉がピッタリの本作のマンガ版に、ぜひご期待ください!



作品情報

『蛍の頃に会いにきて』
著者:春日彩花


年の差十歳、でこぼこな二人の、失恋から始まるラブストーリー

山本 結衣、三十四歳、独身、無職。

あの日、私の世界は足元から崩れて、すっかり変わってしまった。
アキラが私のすべてで、私の世界だった。

ユイには二十一歳の頃から付き合い、一緒に暮らしている恋人のアキラがいた。
彼女にとってアキラはパートナーであり、親友であり、家族だった。
交際を始めて十三年目のクリスマスにようやくプロポーズされ、翌年、結婚式を挙げることになっていたのに。
結婚式直前にアキラが若い女性と浮気していることが発覚し、全てが崩れ去った。
彼はユイを二人の思い出でいっぱいの部屋に一人残して、出て行った。

突然、婚約破棄になったうえに仕事も失い、絶望の淵に立たされた彼女は、夜な夜な繁華街を生ける屍のようにさまよい歩いていた。
自暴自棄になり、酒と見知らぬ男性との一夜の関係に溺れる日々。
そうすることでしか、悲しみをやり過ごすことができずにいた。

そんなある日、新宿の路上で見知らぬ男にホテルに連れ込まれそうになっているところを、うら若き美青年、白石 湊人に救われる。
俗に言うイケメンな彼は、ユイを強引に家まで送り届けると、彼女を抱くこともなく言い放った。
「今のあんた、すげぇダサいよ」
他の男性とは違い、自分に手を出さずに叱ってくれた彼に、ユイの心の澱が溶かされていく。
そして、なりゆきでユイは自信家で強引なミナトの恋人役をすることになって……。

ユイは失恋から立ち直ることはできるのか?
また、誰かを愛することができるのか?
ミナトの本当の目的とは?
ユイとミナト、年の差十歳の二人の行く末は?

すべての恋愛漫画、恋愛ドラマ好きに捧ぐ、失恋から始まる年の差、胸キュンラブストーリー。

胸がキュンとするような恋愛漫画や、それを原作としたドラマ・映画が大好きな作者が、小説でそういうものを作りたいと書き始めた作品です。
ありがちで手垢のつきまくった展開もあるかと思いますが、年の差十歳のでこぼこな二人の行く末を、どうか最後まで見守ってください。

登場人物紹介
◇山本 結衣(34)……大学時代から交際中のアキラと婚約。広告代理店に事務職として勤務している。読書と映画鑑賞が趣味。
◇白石 湊人(24)……新宿にある美容院に勤務する美容師。イケメン美容師として雑誌に載ることも。趣味は音楽鑑賞と洋服を買うこと。
◇杉山 明(34) ……結衣の婚約者。結衣とは大学のゼミの同期だった。友人や会社の人との付き合いを大事にする。趣味はわいわいお酒を飲むこと、フットサル。
◇伊藤 瑠璃(34)……大学時代からの結衣の友人。結衣とは学科が同じだった。二年前に結婚した夫とカフェを経営している。趣味は食べ歩き、カフェめぐり。
◇橘 沙由(21) ……都内の女子大に通う、モテ系女子。湊人の美容院の客で、彼に猛アタックしている。趣味はネイル、自分磨き。


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